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----俺と車 vol.1
べすぱ
「初めてのエンジン付乗り物」

車名:50S Vintage/型式名::V5SA1T /最高速度:60km/h /エンジン:49.77cc、ボア-38.4mm、 ストローク43mm、2サイクルロータリーバルブ /始動方式:キックスターター /点火方式:フライホイールマグネット6V/40W/潤滑方式:混合 /燃料消費:55km/L(CUNA) /タンク容量:ガソリン 5.6L /ギヤボックス:4スピード、グリップコントロール/タイヤサイズ:3.00X10" /全長/全幅/全高:1,655mm/670mm/1,015mm /ホイールベース:1,180mm/重量:73kg

僕がエンジンのついている乗り物を初めて買ったのは16歳のときやった。

高一の冬休みに大きいバイクに乗りたくなった。なった以上は、即行動。近くの自動車学校に電話で問い合わせしたら、「冬は二輪の教習はしてません。」ってことで(さすが北陸富山)。
それじゃぁしゃーないということで、予定変更、とりあえず、自動車学校に通わなくても取れる原付の免許を取りに行った。多分、校則では禁止やったんやろうけど、そんなこと知らん。

免許を取った翌日、中古のバイク屋へ行き、ホンダのモンキーやゴリラがないかなと物色していると、目の前に・・・・・。なんか周りのバイクとは全く違うオーラを纏った、お洒落なオフホワイトのスクーターがあーるではないか。

近寄って見ると、ハンドルの端にウインカーが付いているわ、スペアタイヤは付いているわ、左手側のハンドルは4段ギアになっているわ、左足を置く所にはブレーキのようなものが突き出てるわ、ケツの形がなんとなくもっちりとしていてなんかセクシーやし、なんと言っても、日本車には絶対無いおっしゃれーな雰囲気で、全然、今まで見たことのあるスクーターとは違った。

値段を見ると、予算をオーバーしていたが、何年もジュースもお菓子も買わずに貯めた貯金を使えば、買えないことはない。この出会いを逃したらいつ出会えるかわからん。ということで、「おっちゃん!これちょーだい!」となったわけだ。

このバイクは、後から知ったんやけど、オードリーヘップバーンの「ローマの休日」や松田優作の「探偵物語」にも登場するイタリア製のベスパっていうバイクの中の、ビンテージモデルというやつだった。
そうそう、イギリスのモッズと呼ばれるやつらが、いろいろカスタマイズして乗っていたやつやね。

このベスパのボディはスチール モノコックボディやから、正直むちゃくちゃ重たいし、セルモーターがないからエンジンをかけるのもキックスタートで一苦労、やけど、その雰囲気やギアチェンジをしながらぐんぐん進む感じが最高やった。